ニセココロポックル
バイクパークについて

ニセコ・コロポックル
バイクパークの物語

ニセコ・コロポックルバイクパークの始まりは、とてもシンプルで、でも熱い想いからでした。
「自転車に乗り続けたい」 それがすべてのはじまりです。
2021年、コロナ禍の影響で、当時ニセコにあったマウンテンバイクパークは営業を終了してしまいました。突然、地域のライダーたち、特に子どもたちは走れる場所を失ってしまったのです。でも、そこで諦めることはありませんでした。

同じくMTBライダーでもある地元のご家族の温かいご協力のもと、私たちは小さな農地の一角をお借りしました。特別な場所ではなく、ほんの小さなコーナー。でも、ゼロから、そして私たちの手と私費だけで、パンプトラックと3本のダートジャンプレーンを備えたスキルズパークを作り上げました。
最初はニセコ・キッズMTBクラブのための場所として使っていましたが、やがて同じ思いを持つローカルライダーにも開放していきました。

そうしてこの場所と過ごすうちに、周りの森も使えることがわかりました。そこから、この美しい自然の中にトレイルネットワークを作ろうと決意したのです。

私たちは約1か月半かけて、力を合わせて北海道特有の背の高く密集した笹を刈り続けました。それは簡単な作業ではありませんでした。笹は太く強く、地形も急斜面や不安定な場所が多く、一つ一つを丁寧に、手作業で少しずつ切り開いていきました。

そして2022年、ついに合同会社NINEとして、本格的にトレイルの造成を開始しました。目指したのは、社名にちなんだ9本のトレイル。それぞれに個性を持ったコースを作ることでした。

私たちがずっと大切にしてきたテーマは、ただひとつ。

「初心者に、徹底的にやさしいバイクパーク」

子どもから大人まで、初心者も経験者も、誰もが自分のペースで、風を頬に感じ、土の感触をタイヤ越しに感じ、木漏れ日の森の中を走る。その一瞬一瞬を心から楽しんでほしい。そんな場所にしたいと考えています。

森を探検するうちに、この場所が多様な植物や生き物にあふれた天然林だということもわかりました。ここは、ただ歩くだけでも癒やされる、そんな場所です。

この命あふれる森の中を自転車で走る体験は、きっと特別なものになるはずです。

ぜひ、あなただけの、自然に包まれるような自由なライドを、ここで体験してみてください。